ゴルフ インパクトでの姿勢。体重移動は？肩の開きは？右肘は？

ゴルフでインパクトはものすごく重要です。この一瞬の動きで打ちだされる球筋が決定されてします。スイングの練習をするときにいろいろなことを意識していろいろなところの動きを修正するように練習をしていると思いますが、それらは正しいインパクトをすることにより、意図した球筋を打つのが目的です。

この目的を忘れてしまうといつの間にか、何の為にスイング中の動きを修正するのか分からなくなってしましまいます。ですので、スイングを変えるには正しいインパクトでの形を知っておく必要があります。

正しいインパクトの形を知らないで練習していることは、マラソンに例えると、ゴールがどこだ分からないけど、とりあえず走っているのと同じです。ゴールが右か左が分からないけど、とりあえず走っている状態なので、ゴールに近ずいているのか離れているのかも分からずに、ただ走っている状態です。

ゴールがどこにあり、今現在はどこにいて、ここからはどの方向にどのくらい走っていけばいいかを知らないとゴールにはたどり着けません。

ゴルフも同じです。正しいインパクトの形を知り、現状の形を知り、そのギャップを確認して、そのギャップを埋めるにはどのような練習方法をすればいいか計画を立てる必要があります。

そこでゴールである正しいインパクトの形はどのようなものなのか。インパクトの姿勢、体重はどのようにかかり、肩の開き具合はどのくらいがいいのか、右肘はどうなっている状態がいいのかについて解説させていただきます。

ゴルフスイングにおける正しい体重移動

まずゴルフスイングにおいてなぜ体重移動が必要かということですが、体重移動することが自然な動きなのと、体重移動をすることによってボールを正確にとらえられるようになり、遠くに飛ばすことができるということです。

バックスイングでは、背骨を中心に肩を回転させると自然に右足に体重が移動してしまいます。そしてダウンスイングで左に体重移動することによりボールを正確にとらえられ、遠くにボールを飛ばすことができます。

それでは体重移動についてですが、アドレスではアイアンの場合左右均等体重がかかっています。そしてバックスイングでは肩の回転に伴い右足に重心がかかります。

その後ダウンスイングで腰の左へのスライドと体の回転により左足に体重がかかってきて、インパクトの時には、かなりの左足体重になります。インパクト以後、体の回転によってフォローでもっと左に左に体重が乗っていきフィニッシュではほとんど左足に体重が乗ります。

インパクトでどのくらい左足に体重がかかるのか

インパクトでは左足に体重がかかるのは分かっていただけたと思いますが、それではどのくらいかかるのでしょうか？インパクトでは全体重の７～８割左足に乗ります。ですが、この数字は目安であり絶対ではありません。

状況や、打ちたい球筋によって変わるからです。低い球を打とうとしたり、左足下がりの傾斜から打つときなどは、もっと左足に体重がかかることもありますし、逆に高い球や、左足上がりの場合はもっと右足に体重がかかることもあります。

インパクトでの肩の開き具合

肩はバックスイングで右に回転し、ダウンスイング～フォローで左に回転しますが、インパクトではどのくらいの回転具合がちょうどいいのでしょうか？

インパクトでの肩の回転度合いはアドレスと同じ回転度合いがいいです。つまり、胸がボールのほうを向いている状態です。肩の回転は、バックスイングで右に90度回転し、ダウンスイングで左に回転しインパクトでは0度になりフィニッシュでは90度以上になります。

インパクトでは肩が左に回転していることが多いです。そうすると、軸が左にブレてしまうので、トップやひっかけそしてスライスが多くなってしまいます。（まれにクラブが寝てインサイドから降りてくることもあります）

インパクトでの正し形は腰（おなか）は左を向いていて、肩（胸）は正面（ボール）を向いている状態です。インパクトで肩が開いてしまっていると、ボールに力を伝えることができないので、弱々しい球筋になってしまいます。

インパクトでなぜ肩が開いてしまうのか

ではなぜインパクトで肩が開いてしまうのかということですが、それはトップでの切り返しの時の体の使い方に問題があります。正しい切り返しの動きは、ダウンスイング方向に腰が先に動き、そのあとに肩が動くのですが、腰と肩が一緒にダウンスイング方向に回転を始めてしまうとインパクトでは肩が開いてインパクトしてしまいます。

なぜそのような動きになってしまうかというと、切り返しで腕や手そして肩に力が入ってしまうとからです。上半身ん位力が入ってしまうと肩が左へ回転し始めるのが速くなってしまい、腰と一緒に回転を始めてしまいます。

あと切り返すときのタイミングも大事です。トップで手が上がりきったところからダウンスイング方向に腰を動かそうとしても、それでは遅いです。

とっぷで手が上がりきったところから腰をダウンスイング方向に動かそうとすると、肩も一緒に動いてしまいまいます。そこで、バックスイングが上がっている段階で、腰はダウンスイング方向に動き始めます。

そうすると上半身（肩）はバックスイング方向にまだ動いているので、急にダウンスイング方向に動き出せません。そして、トップで下半身と上半身が引っ張りあうような形になり、そこから上半身（肩）もダウンスイング方向に動き始めます。

このようにバックスイングでまだ手が上がっている途中で下半身（腰）がダウンスイング方向に動くことにより、腰と肩の回転差が生まれます。

そうすると、インパクトでは腰（おなか）は左を向いていても、肩（胸）は正面（ボールの方向）を向いている状態になり、正しい力強いインパクトを迎えられるようになります。

インパクトでの右肘について

それではインパクト時の右肘についてですが、正しい右肘の曲げ具合は若干曲がっている状態がいいです。インパクトで右肘が伸び切ってしまっていると、体とクラブヘッドの距離が長くなり、ダフってしまいます。

そればかりでなく、インパクトでボールを押すことができなくなってしまいます。インパクトではほとんど右肘は伸びているのですが、若干曲がってりる状態がいいです。そして、インパクト以降で右肘が伸びることにより、ボールを押すことができ、ボールに力を伝えることができます。そしてインパクトの少し後に右肘が伸びます。

正しい右肘の動きですが、まずアドレスでは若干曲がっています。そしてバックスイングで少しずつ曲がっていき、トップで90度まで曲がります。バックスイングで右肘を曲げないと、コックをうまく使うことができずないので、クラブヘッドを上にあげることができません。

90度以上右肘がまがってしまうと、コックが入りすぎてしまったり、左の肘が曲がってしまったりして、オーバースイングになってしまいます。ですので右肘はトップで90度曲がるのがちょうどいいです。

インパクトでの正しい姿勢

インパクトでの正しい形はまず体重が左足にかかります。そして、腰（おなか）は少し左を向きますが、肩（胸）は正面（ボールのほう）を向いています。そして手の位置はアドレスの位置よりも左にきて、右肘はほとんど伸びているのですが、若干曲がっています。

アドレスとインパクトの違いですが、インパクトでは、体重が左足に乗り、腰が左に回転していて、手が左になります。分かりにくいようでしたら、アドレスの状態からクラブヘッドで何か重いものを押してみてください。その時に一番力が入る状態がインパクトの形ですので、是非試してみてください。

まとめ

このようにインパクトの正しい形を知ることは、マラソンのゴールを知るということと同じです。ゴールを知らなければ、どこを目指して走ればいいのか分かりません。

ゴールを知っているからこそ、それを目指して頑張って走ることができるのです。ゴールを知らずして漠然と走っていては、速く走ることができませんが、ゴールを知っていれば圧倒的に速く走ることができます。

ですのでゴルフのインパクトの形はゴールですので、正しい形を知り、それを目指して頑張って練習をしてください。